トップ
>
童蒙
>
どうもう
ふりがな文庫
“
童蒙
(
どうもう
)” の例文
「ついそこの、眼の前の露地口に、看板の板が打ってございました。——
童蒙
(
どうもう
)
道場、てならいしなん、
無可
(
むか
)
と」
宮本武蔵:08 円明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
銀子は目に涙をためていたが、栗栖もちょっとてこずるくらい
童蒙
(
どうもう
)
な表情をしていた。彼女は何ということなし、ただ人気のない遠い
処
(
ところ
)
へ行きたいような気が
漠然
(
ばくぜん
)
としていた。
縮図
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
苦行
(
くぎやう
)
して
祈
(
いの
)
ればいづれの神仏も
感応
(
かんおう
)
ある事を
童蒙
(
どうもう
)
に
示
(
しめ
)
す。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
駄荷馬などの砂煙をあげて行く道路を隔てて谷の向うに青い山がそそり立ち、うねった道路の果てにも、どっしりした山が威圧するように重なり合って見え、
童蒙
(
どうもう
)
な表情をしていた。
縮図
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
お
汝
(
こと
)
の師、慈円僧正は、わしにとっても、幼少からの恩師。思えば、お手をとって
童蒙
(
どうもう
)
のお導きをして賜うたころから今日まで、
憂
(
うれ
)
いご心配のみかけて、その後のご報恩とては何一つしていなかった。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
お鈴という古くからいる、
童蒙
(
どうもう
)
な顔の体のずんぐりした小女の、ちょくちょく物を持ち出して行くのにも困ったが、むやみといりもしないものを買いこむのが好きな新参のお光にも
呆
(
あき
)
れた。
仮装人物
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
童蒙
(
どうもう
)
道場
宮本武蔵:08 円明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“童蒙”の意味
《名詞》
年が若く道理に暗い者。
(出典:Wiktionary)
童
常用漢字
小3
部首:⽴
12画
蒙
漢検準1級
部首:⾋
13画
“童蒙”で始まる語句
童蒙抄
童蒙村塾
童蒙策励
童蒙入学門