“どうもう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
獰猛95.1%
童蒙4.1%
童猛0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とにかくそれは、今まで見たこともなく、想像もしたこともないような、この上もなく獰猛どうもうな、何ともいえないおそろしい顔でした。
銀子は目に涙をためていたが、栗栖もちょっとてこずるくらい童蒙どうもうな表情をしていた。彼女は何ということなし、ただ人気のない遠いところへ行きたいような気が漠然ばくぜんとしていた。
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
その揚子江の船乗りで、混江龍こんこうりゅうとあだ名のある李俊りしゅんは、その日、仲間の童威どうい童猛どうもうという二人をつれて、街の方から嶺の峠路を登って来たが
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、混江龍こんこうりゅう李俊りしゅんはまた、そこでも宋江をひきとめてやまない。ついに一夜のやっかいになる。その晩の酒もりで、李俊は童威どうい童猛どうもうの兄弟分二人を、あらためて、宋江にひきあわせた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)