童男こども)” の例文
もう十二年ぜんである、相州そうしゅう逗子ずしの柳屋といううちを借りて住んでいたころ、病後の保養に童男こども一人ひとり連れて来られた婦人があった。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
夏も末方のちと曇ってしめやかな晩方の事、童男こどもは遊びに出てしまう、婦人と自分と妻と雑談しているうちに、ふと婦人がさる悲酸の事実だんを話し出された。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)