トップ
>
窮窟
>
きゅうくつ
ふりがな文庫
“
窮窟
(
きゅうくつ
)” の例文
一主義のもとに
窮窟
(
きゅうくつ
)
に律し去る習慣を改めて、歴史的には矛盾するごとくに見傚されている主義でも構わないから、これを併立せしめて
創作家の態度
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
その時その場合で変化しても
差支
(
さしつかえ
)
ないのみならず、変化するのが順当で、変化しなければ
窮窟
(
きゅうくつ
)
であると云う事だけはたしかのように思われます。
創作家の態度
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
筋がなければ文章にならんと云うのは
窮窟
(
きゅうくつ
)
に世の中を見過ぎた話しである。——今の写生文家がここまで極端な説を有しているかいないかは余といえども保証せぬ。
写生文
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
同時に
胃嚢
(
いぶくろ
)
が運動を停止して、雨に逢った鹿皮を
天日
(
てんぴ
)
で
乾
(
ほ
)
し堅めたように腹の中が
窮窟
(
きゅうくつ
)
になる。犬が
吠
(
ほ
)
えれば
善
(
よ
)
いと思う。吠えているうちは
厭
(
いや
)
でも、厭な度合が分る。
琴のそら音
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
まして西洋へ来て無弁舌なる英語でもって
窮窟
(
きゅうくつ
)
な交際をやるのはもっとも
厭
(
きら
)
いだ。
倫敦消息
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
窮
常用漢字
中学
部首:⽳
15画
窟
常用漢字
中学
部首:⽳
13画
“窮”で始まる語句
窮
窮屈
窮命
窮鼠
窮鳥
窮迫
窮地
窮余
窮乏
窮策