突掛つきか)” の例文
敵が槍で尊公に突掛つきかけてめえれば、わしで受けるだ、一本脇腹へ突込まして、敵をひねり倒して打殺ぶちころしてやるだ、其の内に尊公を助けて逃がすだけの仕事よ
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
びっくりしたは源次郎と思いのほか、大恩受けたる主人の肋骨あばらへ槍を突掛つきかけた事なれば、アッとばかりにあきれはて、たゞキョトキョト/\として逆上のぼせあがってしまい、呆気あっけに取られて涙も出ずにいる。
また山之助の突掛つきかける所を引外ひっぱずして釣瓶形つるべがたの煙草盆を投付け、続いて湯呑茶碗を打付ぶッつけ小さい土瓶を取って投げる所を、横合よこあいからお繼が、親の敵覚悟をしろと突掛けるのを身をかわして利腕きゝうでを打つと
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)