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稜角
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りょうかく
ふりがな文庫
“
稜角
(
りょうかく
)” の例文
しかもその石たるや小さいけれど鉱石みたいな
稜角
(
りょうかく
)
と堅質を持っているので、
中
(
あた
)
り所が悪ければ死ぬ。あるいは骨もくだける。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
鮮やかな空色と、血紅色と、黒色の
稜角
(
りょうかく
)
を、花型に織り出した露西亜絨氈の一角に、泥足のままスックリと立ち上った。
白菊
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
ロマン種族中にあって古ゼルマン族の特長となり
獅子族
(
ししぞく
)
と
鷲族
(
わしぞく
)
とを区別せしむるあの
稜角
(
りょうかく
)
の皆無さをそなえていた。
レ・ミゼラブル:06 第三部 マリユス
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
それからまた、ちょっと見ると火打ち石のように見える
堅緻
(
けんち
)
で灰白色で鋭い
稜角
(
りょうかく
)
を示したのもあるが、この種のものであまり大きい破片は少なくもこのへんでは見当たらない。
小浅間
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
(詩は情緒のなかへ崩れ
墜
(
お
)
ちることではない、きびしい
稜角
(
りょうかく
)
をよじのぼろうとする意志だ)
鎮魂歌
(新字新仮名)
/
原民喜
(著)
▼ もっと見る
ところで、あの外輪四山のうちの
紅蓮峰
(
リム・ボー・チェ
)
の嶺ですね。あれは、東南からのぞめば角笛形をしているが、ちょっと、西へまわると隠れていた
稜角
(
りょうかく
)
がでて、その形が円錐になりますね
人外魔境:03 天母峰
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
寒さは強く、路上の雪は
稜角
(
りょうかく
)
ある氷片となりて、晴れたる日に映じ、きらきらと輝けり。車はクロステル街に曲がりて、家の入口に
駐
(
とど
)
まりぬ。この時窓を開く音せしが、車よりは見えず。
舞姫
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
その後にこわされた様々な構造は、突角
堡
(
ほ
)
や
稜角
(
りょうかく
)
や
凸
(
とつ
)
出角などをなしていたものである。
レ・ミゼラブル:05 第二部 コゼット
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
稜
漢検準1級
部首:⽲
13画
角
常用漢字
小2
部首:⾓
7画
“稜角”で始まる語句
稜角堡