“りょうかく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
稜角47.1%
寥廓23.5%
菱角17.6%
猟獲5.9%
良覚5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鮮やかな空色と、血紅色と、黒色の稜角りょうかくを、花型に織り出した露西亜絨氈の一角に、泥足のままスックリと立ち上った。
白菊 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
常の如くおのを携へて山奥に入り、柴立しばだちを踏分け渓水たにみずを越え、二里ばかりものぼりしが、寥廓りょうかくたる平地に出でたり。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
滑かな膚が鋭い菱角りょうかくを尖らせ、伏すもの、そばだつもの、横に長きもの、縦に平たきもの、紛然と入り乱れた上を、両手に石を抱いておずおず辿って行く。
黒部川奥の山旅 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
小鳥はとちゅうでドノバンらが岸にのぼって猟獲りょうかくしたもので、伊孫イーソンとドールは小鳥やきの用をおおせつかったが、やけしだいにちょいちょい失敬するので、なかなかはかどらない。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
当時、良覚りょうかくという坊さんが九州のどこかにいた。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)