神燈みあかし)” の例文
新字:神灯
神燈みあかしをあげて、堂の中へ坐ってみると、なるほど、これでは雨も漏ろう、壁からも屋根裏からも星のように、昼の明りが洩れてみえる。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
高櫓たかやぐら神燈みあかしの下で竜之助は、犬を呼んで物を言う。
大菩薩峠:07 東海道の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
たまたま見える微かな明りは、祇園林に包まれた燈籠とうろう神燈みあかしだった。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)