祝事いわいごと)” の例文
『ただし、不義、暴利は成らんぞ。正しく儲けろ。これから先も、他から領主の国入がある。祝事いわいごとがある、人心が一新する、随分、其方そのほうたちにはよい風向だ』
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この両家とも田舎では上流社会に位いするので、祝儀しゅうぎの礼が引きもきらない。村落に取っては都会にける岩崎三井の祝事いわいごとどころではない、大変な騒ぎである。
富岡先生 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
それから親には内密ないしょで教えてくれたのだが、お母さんが肩を入れだして、どうかお父さんに許されるようにと、何かの祝事いわいごとのあった時、父親やその仲間のいるところで本式に踊らして見せたので
市川九女八 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)