トップ
>
確乎
>
かくこ
ふりがな文庫
“
確乎
(
かくこ
)” の例文
然
(
しか
)
し仮にも一度さう思ひ込んだ以上は、何かそれを
覆
(
くつ
)
がへすだけの
確乎
(
かくこ
)
とした反証を握り得ないまでは心の平静を見ることは出来さうもなかつた。
煤煙の匂ひ
(新字旧仮名)
/
宮地嘉六
(著)
寧
(
むし
)
ろ博士は、世人が自分の説を疑うのを喜んだ。博士の説には
確乎
(
かくこ
)
たる
論拠
(
ろんきょ
)
が有るけれどその論拠を示さなかった。
暗黒星
(新字新仮名)
/
シモン・ニューコム
(著)
矢張
(
やは
)
り野蛮人にも及ばぬ猫のことなれば、
其
(
その
)
好む所の色は燃ゆるが如き赤色であるらしい、併し是れは
確乎
(
かくこ
)
としたことは言えないが、数回の調査は殆ど一致して居るから
猫と色の嗜好
(新字新仮名)
/
石田孫太郎
(著)
尤
(
もっと
)
も迫害などを恐れるようではそんな事は出来ないでしょう。そんな小さい事を心配するようでは、こんな事は
仕切
(
しき
)
れないでしょう。
其所
(
そこ
)
にその人の自信なり、
確乎
(
かくこ
)
たる精神なりがある。
模倣と独立
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
在る可き山が在る可き処に
確乎
(
かくこ
)
と姿を曳きはへる
畑の祭
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
“確乎”の意味
《名詞》
確乎(かっこ 「確固」に「同音の漢字による書きかえ」がなされる)
しっかりして確かなこと。
(出典:Wiktionary)
確
常用漢字
小5
部首:⽯
15画
乎
漢検準1級
部首:⼃
5画
“確乎”で始まる語句
確乎不抜