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碧梧
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あおぎり
ふりがな文庫
“
碧梧
(
あおぎり
)” の例文
裏は案外ひろい空地になっていて、井戸のそばには夏の日よけに植えたらしく、葉のない一本の
碧梧
(
あおぎり
)
が大きい枝をひろげていた。
半七捕物帳:13 弁天娘
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
お庭も隣りの植木屋さんのにつづいて、さざん花や
碧梧
(
あおぎり
)
や
萩
(
はぎ
)
など、ちょっと
風情
(
ふぜい
)
がありますのよ。あすこでしたら、きっと落ち着いてお書きになれますわ。
仮装人物
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
碧梧
(
あおぎり
)
の
梢
(
こずえ
)
が枝ばかりになり、
芙蓉
(
ふよう
)
や
萩
(
はぎ
)
や
雞頭
(
けいとう
)
や、
秋草
(
あきぐさ
)
の茂りはすっかり枯れ
萎
(
しお
)
れてしまったので、庭中はパッと
明
(
あかる
)
く日が一ぱいに当って居て、
嘗
(
かつ
)
て、小蛇蟲けらを
焼殺
(
やきころ
)
した
埋井戸
(
うもれいど
)
のあたりまで
狐
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
それに庸三は、最近裏の平屋を取り払って、その
迹
(
あと
)
へ花畑や野菜畑を作ったり、泉水に
水蓮
(
すいれん
)
や
錦魚
(
きんぎょ
)
を入れて、
藤棚
(
ふじだな
)
を
架
(
か
)
けたりした。
碧梧
(
あおぎり
)
の陰に、末の娘のために組み立てのぶらんこをも置いた。
仮装人物
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
碧
漢検準1級
部首:⽯
14画
梧
漢検準1級
部首:⽊
11画
“碧梧”で始まる語句
碧梧桐