“硝子壜（がらすびん）” の例文
極（ご）く無造作な事です。硝子壜（がらすびん）へ入れてお酒の燗をするようにしてよく湯煎（ゆせん）にして見れば直（す）ぐ分かります。
食道楽：春の巻 (新字新仮名) ／ 村井弦斎(著)
その刺が人の皮膚をつきとほすと、その尖が破れて、その毒の硝子壜（がらすびん）の中味が傷に滲みるのだ。痛みはそれから来るのだ。けれども、それは危険な痛みではない。解るかい。
科学の不思議 (新字旧仮名) ／ ジャン・アンリ・ファーブル(著)
珈琲がよく出た時分湯呑（ゆのみ）一杯の湯を注（さ）して角砂糖を入れて牛乳でもクリームでもコンデンスミルクでも加えてそれを硝子壜（がらすびん）に入れて井戸の中へ釣（つ）るしておいても氷へ漬けておいてもようございます。
食道楽：秋の巻 (新字新仮名) ／ 村井弦斎(著)