“湯煎”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆせん80.0%
うで20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
裏漉うらごしにして徳利のような物へ入れて一時間ばかり湯煎ゆせんにしてそれからびんへ詰めて口の栓をしっかりしておけば何時いつまでも持ちます。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
塩を加えた昆布の佃煮つくだには、塩でじゃきじゃきする。それまで煮つめるのが美味おいしい煮方である。しかし、直火じかびではなく、湯煎ゆせんで煮つめるのである。
塩昆布の茶漬け (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)
生々いきいきとして居た甘藷の蔓は、唯一夜に正しく湯煎うでられた様にしおれて、明くる日は最早真黒になり、さわればぼろ/\のこなになる。シャンとして居た里芋さといもくきも、ぐっちゃりと腐った様になる。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)