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破戸漢
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ごろつき
ふりがな文庫
“
破戸漢
(
ごろつき
)” の例文
「やかましい、黙れ、
乃公
(
おいら
)
がこの
破戸漢
(
ごろつき
)
を
敲
(
たた
)
き殺すんだ」岡本を睨みつけて、「野郎、出て往きやがれ、ぐずぐずすると敲き殺すぞ」
春心
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
旗本の次男だということだが、あんな人間は寄せつけないがよろしい! それにお前の兄も嫌いだ。お前の兄ながら弁太という男は、どうしてヤクザの
破戸漢
(
ごろつき
)
だよ。
生死卍巴
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
船艙では、
破戸漢
(
ごろつき
)
どもが首をのばしてガルールの帰りを待っていたが、間もなく
大濤
(
おおなみ
)
がどっと船の横っ腹へ
打衝
(
ぶっつ
)
かって船体がはげしく揺れだすと、
帆檣
(
ほばしら
)
がギイギイ鳴る。綱具が軋む。
ラ・ベル・フィユ号の奇妙な航海
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
「
博徒
(
ばくちうち
)
でも
破戸漢
(
ごろつき
)
でも、喧嘩に
対手
(
あいて
)
は
択
(
えら
)
ばないけれど、親類附合は大嫌いだ。」
卵塔場の天女
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
渾名
(
あだな
)
チューブッフことガルール、渾名フィヌイユことマロン、渾名クールドースことシャブルトンという名うての悪漢と、その手下の
破戸漢
(
ごろつき
)
七人、都合十人の荒くれ男が、密閉された
ラ・ベル・フィユ号の奇妙な航海
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
▼ もっと見る
して、
池上
(
いけがみ
)
へ往ってて、
破戸漢
(
ごろつき
)
に
因縁
(
いんねん
)
をつけられたのだが、それを何かかんちがいしたものだろう、出入をさせなけりゃ、させてもらわなくてもいいや、
何人
(
だれ
)
があんな処へ往ってやるものか
春心
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
「この
破戸漢
(
ごろつき
)
、ふざけやがるな、ここをどこだと思ってるのだ」
春心
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
破
常用漢字
小5
部首:⽯
10画
戸
常用漢字
小2
部首:⼾
4画
漢
常用漢字
小3
部首:⽔
13画
“破戸”で始まる語句
破戸