“砂揚場”の読み方と例文
読み方割合
すなあげば100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
無心な少年に別れて、復た岸本は細いまばらな柳の枯枝の下った石垣に添いながら歩いて行った。柳橋を渡ってすぐに左の方へ折れ曲ると、河岸の角に砂揚場すなあげばがある。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
名高い往昔むかしの船宿の名残なごりを看板だけにとどめている家の側を過ぎて砂揚場すなあげばのあるところへ出た。神田川の方からゆるく流れて来る黒ずんだ水が岸本の眼に映った。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)