このごろの季節では、蓼、りんどう、コスモス、芒、石蕗、等々何でもよい、何でもよさを持っている。
これが石蕗の葉か何かであると、形も大きいし、冬の季のものでもあるから、さほどのこともないけれども、花が咲いていてさえ見ばえのせぬシャガの、遺却されたような葉に時雨が降る。
これは零れ落ちるときが最もよい。下草でも茎の強いもので実や穂になつたものは、そのまま冬も刈らずに置くと却つて風雅なものである。石蕗の花も枯れたまま置くと侘びた姿で春まで残つてゐる。
“石蕗(ツワブキ)”の解説
ツワブキ(石蕗・艶蕗・橐吾、学名: Farfugium japonicum)は、キク科ツワブキ属に属する常緑多年草である。海岸近くの岩場などに生え、初冬に黄色い花を咲かせる。昔から民間薬や食用野草として知られ、若い葉柄が食べられる。観賞用に庭園に植えられることもある。
(出典:Wikipedia)
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