石矼せっこう)” の例文
これに比べ女性的な繊細な婉麗えんれいな美を示しているのは円覚寺の放生池に架せられた石矼せっこうの浮彫です。紋様への卓越した力量をここでも充分に味うことが出来るのです。
民芸四十年 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
しかりといえども彼が改革は、多少の怨敵を彼の身辺に湧かしめたり。彼の門楹もんえいられたり、彼の石矼せっこうこぼたれたり、彼の前庭には、二人の刺客の足を印したり。彼みずから歌うて曰く
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)