石曳いしび)” の例文
その年の鎌倉は、石曳いしびうた手斧ちょうなの音に暮れ、初春も手斧のひびきや石工いしくの謡から明けめた。——鎌倉へ、鎌倉へ。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、伏見城の工事場で自分が石曳いしびきをしているうちに遭遇した「あごのない武者修行」の死をつぶさに話し
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)