矢束やたば)” の例文
序戦、半日の矢戦では、新田軍はほとんど所持の矢束やたばつかいつくし、ぜひなく小手指こてさしはらの北方へ、一時その陣を遠く退いた。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「虫干しだ。——よろいびつやら矢束やたばやら。イヤ、持ち出してみると、思いのほか、少ないものよ」
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
矢束やたばの量は、半日の矢戦でも、たいへんな数を消耗する。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)