眼眩まぶ)” の例文
温暖あたたかな日に屋外そとへ出て見ると、日光は眼眩まぶしいほどギラギラ輝いて、静かにながめることも出来ない位だが、それで居ながら日蔭へ寄れば矢張寒い——蔭は寒く
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
高田を立って二日目、女中達は皆足を痛めている上に、眼まで今日は痛めたので、行燈の光さえ眼眩まぶしいところから、宿直とのいの人を残して、いずれも割当てられた部屋部屋へ引下った。
怪異黒姫おろし (新字新仮名) / 江見水蔭(著)