眼帯がんたい)” の例文
早苗が見舞みまいにゆくと、磯吉は眼帯がんたいをした顔をひざにつくほどうつむきこんで、いっそ死んだほうがよかったとしょげきっていたという。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
やはり私と同じように左の眼に白い眼帯がんたいをかけ、不快げにまゆをひそめて小さい辞書のペエジをあちこち繰ってしらべて居られる御様子は、たいへんお可哀かわいそうに見えました。
灯籠 (新字新仮名) / 太宰治(著)