真角まっかく)” の例文
四寸ばかり延びて真角まっかくに切れて居る、銅で作った古代支那の貨幣で、一つは浩一郎殿へと書いて、銀で作った、可愛らしい鍵です。
古銭の謎 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
真角まっかくに切って飛んでげた、赤熊の周章あわてた形は、見る見る日本橋のたもとへ小さくなって、夜中に走るいたちに似ていた。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)