“眉尻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まなじり50.0%
まゆじり50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とろとろと燃える燈の光は仙妃の左か右かの眉尻まなじりにある小さな疵痕を見せた。青年は幸福に浸りながらその疵痕に眼をやった。
賈后と小吏 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
小さく結んだ髪、広い額、厚いほお、高い鼻、左の眉尻まなじりにほくろがあり、太い毛が一本生えている。外光のかげんで時々光り、針でも刺さっているようだ。
剣侠受難 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
たしか右の眉尻まゆじりの上に真紅まっかな血ぼくろのようなものがあって、それを傷つけると血が止めどもなく流れ出た。そんな思い出が、どういうものか、私にはまたなくなつかしいものである。
亮の追憶 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
左の眉尻まゆじりにかなり大きい黒子ほくろがあったように思うが