眉尻まなじり)” の例文
とろとろと燃える燈の光は仙妃の左か右かの眉尻まなじりにある小さな疵痕を見せた。青年は幸福に浸りながらその疵痕に眼をやった。
賈后と小吏 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
小さく結んだ髪、広い額、厚いほお、高い鼻、左の眉尻まなじりにほくろがあり、太い毛が一本生えている。外光のかげんで時々光り、針でも刺さっているようだ。
剣侠受難 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)