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相不変
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あひかはらず
ふりがな文庫
“
相不変
(
あひかはらず
)” の例文
旧字:
相不變
志田君は、盃を下にも置かず、
相不変
(
あひかはらず
)
愛嬌を振舞いて居たが、お酌に廻つて来た市子を捉へて私の前に座らせ、両手の盃を一つ私に
献
(
さ
)
して
菊池君
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
自分は「よく寝てゐます」とぶつきらぼうな返事をして、泣顔を見られるのが嫌だつたから、
匇々
(
そうそう
)
凩の往来へ出た。往来は
相不変
(
あひかはらず
)
、砂煙が空へ舞ひ上つてゐた。
あの頃の自分の事
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
信吾の不意に
発
(
た
)
つて以来、富江は長い手紙を三四度東京に送つた。が、葉書一本の返事すらない。そして富江は
相不変
(
あひかはらず
)
何時でも
噪
(
はしや
)
いでゐる。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
さうして又調子の高い管絃楽のつむじ風が、
相不変
(
あひかはらず
)
その人間の海の上へ、
用捨
(
ようしや
)
もなく鞭を加へてゐた。
舞踏会
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
『これ。』と背中の児を
揺
(
ゆすぶ
)
つて、
相不変
(
あひかはらず
)
ニタ/\と笑つてる。子守をするので学校に出られぬといふのだらう。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
▼ もっと見る
が、
相不変
(
あひかはらず
)
元気の好ささうな顔をして、余り困つてゐるらしい
容子
(
ようす
)
もなかつた。その後で「君はどうした」と訊くから、「やつと『鼻』を半分ばかり書いた」と答へた。
あの頃の自分の事
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
して見ると、自分は
相不変
(
あひかはらず
)
正々堂々たるものである、俯仰して天地に恥づる処なき大丈夫である。
雲は天才である
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
成程
(
なるほど
)
猿の方は、かやうに間もなく、皆のものに可愛がられるやうになりましたが、
肝腎
(
かんじん
)
の良秀はやはり誰にでも嫌はれて、
相不変
(
あひかはらず
)
陰へまはつては、猿秀
呼
(
よばは
)
りをされて居りました。
地獄変
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
『ハツハハ。
相不変
(
あひかはらず
)
不減口
(
へらずぐち
)
を
吐
(
はた
)
く! 暑いところを能くやつて来ましたね。』
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
相
常用漢字
小3
部首:⽬
9画
不
常用漢字
小4
部首:⼀
4画
変
常用漢字
小4
部首:⼡
9画
“相不変”で始まる語句
相不変皸
相不変朗読