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目潰
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めつぶ
ふりがな文庫
“
目潰
(
めつぶ
)” の例文
黒いものが、ばっと来て、
目潰
(
めつぶ
)
しを打ちますように、翼を拡げたと思いますと、その指環を、奥様の手から
攫
(
さら
)
いまして、烏が飛びましたのでございます。
紅玉
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
松五郎が石を拾って
目潰
(
めつぶ
)
しをくれる、それを合図に、身内の若いのが、同じように目つぶしの雨を降らせる。
大菩薩峠:29 年魚市の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
秀麿が心からでなく、人に
目潰
(
めつぶ
)
しに何か投げ附けるように笑声をあびせ掛ける習癖を、自分も意識せずに、いつの間にか養成しているのを、奥さんは本能的に知っているのである。
かのように
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
そして白雪を掻きのけるや底に現われた小石や泥を二本の後脚の爪に挟んで一度に
颯
(
さっ
)
と夜空に飛び、爪に挟んだ泥や小石を武兵衛の真っ向へ打っ付けた。これぞ早速の
目潰
(
めつぶ
)
しである。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
平次の顔へ、
目潰
(
めつぶ
)
しに叩きつけて、その場から逃出そうとした者があったのです。
銭形平次捕物控:073 黒い巾着
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
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黒いものが、ばつと来て、
目潰
(
めつぶ
)
しを打ちますやうに、翼を拡げたと思ひますと、其の指環を、奥様の手から
攫
(
さら
)
ひまして、烏が飛びましたのでございます。
紅玉
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
灰の
目潰
(
めつぶ
)
しの中に、ひるむガラッ八。平次はそのとき早くも裏口に廻って
銭形平次捕物控:102 金蔵の行方
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
その癖、熱海一という
別嬪
(
べっぴん
)
でござりますが、から
野鳥
(
のどり
)
でござりまして、よく御存じでいらっしゃらないで、悪く
御串戯
(
ごじょうだん
)
をなさるお客様は、
目潰
(
めつぶ
)
しの羽ばたきをされてお怒りなさります。
わか紫
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
正面から飛付いた一人は、半分食いかけの、昼飯の茶碗を
目潰
(
めつぶ
)
しに叩き付けられてのけ反りました。続く一人は、額で番茶の土瓶を打ち割り、後ろの一人は、一本背負でモンドリ打たせられます。
銭形平次捕物控:076 竹光の殺人
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
と
目潰
(
めつぶ
)
しの灰の気さ。
菎蒻本
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
目
常用漢字
小1
部首:⽬
5画
潰
常用漢字
中学
部首:⽔
15画
“目潰”で始まる語句
目潰吃