目出度めでと)” の例文
「お礼申します。土地ところの方々、職方一同、おかげで目出度めでとう出来た。ひとえに神助しんじょ、また、みんなのおかげだ。かさねて、お礼をいう」
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あまり美しくもない赤フランネルに、黒いピンが『お目出度めでとう』という字の形に並んでささっていました。
なんでもお前様ア見物にくだってお出でなさりやしたが、それきりお帰りがえから、いくらお侍でも殺されたんべえと思っていやしたが、宜くまア帰ってござらしった、お目出度めでとう存じます
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
あの異人の坊主の云う事を聞きよる内におらあ死にたいような気持になったもんじゃが、今の貴様の御祈祷を聞いたりゃ、スウーとしてヤタラに目出度めでとうなった。あーら目出度めでたや五十六億七千万歳。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「上々の御首尾で、お目出度めでとう御座います」
「お目出度めでとうございます」
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
國「おやまアお目出度めでとうございます」