監寺かんす)” の例文
「まあまあ、やがてはだんだんに、茶頭ちゃとう殿主でんす蔵主ぞうす監寺かんすなどの上職にも、修行次第でと申すもの。が、当座はひとまず菜園のほうで」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
監寺かんすを呼べ」
青年の思索のために (新字新仮名) / 下村湖人(著)
それに呆れているどころか、後の始末やら物議こそまた一とめだった。番僧たちは、監寺かんす提点ていてんなどを先に立てて、智真長老の座下へ迫った。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
正面には長老、首座しゅそ、以下順に東西二列となって、紫金紅金しきんこうきん袈裟けさ光りもまばゆく立ち流れて見えたのは、維那いの侍者じしゃ監寺かんす都寺つうす知客しか、書記らの役僧たちか。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)