さかずき)” の例文
二人は口を極めて平馬を賞め上げながらさかずきを重ねた。酌をしていた奥方までも、たしなみを忘れて平馬の横顔に見惚みとれていた。
斬られたさに (新字新仮名) / 夢野久作(著)
いつの間にか両手をつかえていた平馬は、やっと血色を取返して微笑した。叱られるのではない事がわかるとホッと安堵してさかずきを受けた。赤面しいしいポツポツと話出した。
斬られたさに (新字新仮名) / 夢野久作(著)