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白鞘
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しらざや
ふりがな文庫
“
白鞘
(
しらざや
)” の例文
かつて学生のころ、重吉は水戸出身の同級生と争って、
白鞘
(
しらざや
)
の
匕首
(
あいくち
)
でおどかされた事があってから、非常に水戸の人を恐れているのである。
ひかげの花
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
上州の安中でも、所の剣術遣いだと言ったが、常蔵という
中間
(
ちゅうげん
)
の足を、
白鞘
(
しらざや
)
を抜いてふいにきりかかったから、その時も、おれと二人で打ちのめして縛ってやった。
大菩薩峠:39 京の夢おう坂の夢の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
この中心ができあがったうえでさらに
研
(
と
)
ぎをしあげ、
舞錐
(
まいぎり
)
で
目貫
(
めぬき
)
穴をあけ銘を打ち、のち
白鞘
(
しらざや
)
なり
本鞘
(
ほんざや
)
なりに入れて、ようよう一刀はじめてその鍛製の過程を脱する——のだが!
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
女の右手には五寸程の
白鞘
(
しらざや
)
の短刀が握られ、その刃先にベットリ血のりがついている。
悪魔の紋章
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
その左の胸に血だらけになった
白鞘
(
しらざや
)
の
匕首
(
あいくち
)
が一本、深々と刺さっている。
継子
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
▼ もっと見る
病みほうけた源三郎が、片膝おこして追おうとしたとき、
白鞘
(
しらざや
)
の刀を見るような丹下左膳の姿は、すでに部屋から、小庭から、そして木戸から、
戸外
(
そと
)
のあかつきの
闇黒
(
やみ
)
へのまれさっていたのでした。
丹下左膳:03 日光の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
短刀の
白鞘
(
しらざや
)
に刻まれた奇怪な紋章を発見して、明智が呟いた。
猟奇の果
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
白
常用漢字
小1
部首:⽩
5画
鞘
漢検準1級
部首:⾰
16画
“白鞘”で始まる語句
白鞘物