“白兀”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しらはげ66.7%
シラハゲ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
平均二千六百米以上の高度を維持しているにかかわらず、北半は殆ど三千米の劒岳から急転直下して二千三百八十七米の白兀しらはげとなり、直径一里に足らざる距離の間で六百米余も低くなっている。
黒部峡谷 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
流石さすがにこれは劒の後衛だけに鋭い圭角けいかくが大鋸の歯を刻んでいる。大窓の北は白兀しらはげ、赤兀の奇醜な円頂から、白萩、赤谷と緩く波を打った山稜が小黒部谷の西を限って、直ぐ前の猫又山の蔭に隠れる。
黒部川奥の山旅 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
白兀シラハゲ赤兀アカハゲなど、いずれも細い立樋たてどいに似た峡間に、残雪が、あまりの急斜にたまらず、処々割れたり、ズレたりして、木っぱを積んだ風に懸っている。
ある偃松の独白 (新字新仮名) / 中村清太郎(著)