病耄やみほう)” の例文
黒斜子くろなゝこ五所紋いつところもんの上へ行儀霰ぎょうぎあられ上下かみしもを着け、病耄やみほうけて居る伊之助を、とこへ寄掛りをこしらえて、それなりズル/\座敷へ曳摺ひきずり出しますと
と田舎気質かたぎの婆さまが、さも/\位牌の前のところに若草が、病耄やみほうけた姿でこう首を伸べ、片膝を立てゝ其の上へ手を載せて生きて居るように云うので