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甲山
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こうざん
ふりがな文庫
“
甲山
(
こうざん
)” の例文
きのうまでは、
甲山
(
こうざん
)
の軍神といわれた、
信玄
(
しんげん
)
の孫伊那丸も、いまは
雨露
(
うろ
)
によごれた
小袖
(
こそで
)
の着がえもなかった。足は
茨
(
いばら
)
にさかれて、みじめに血がにじんでいた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そして、かつて
軍神
(
いくさがみ
)
の
信玄
(
しんげん
)
が、
甲山
(
こうざん
)
の兵をあげて、
梟雄
(
きょうゆう
)
家康
(
いえやす
)
へ、
乾坤
(
けんこん
)
一
擲
(
てき
)
の
血戦
(
けっせん
)
をいどんだ
三方
(
みかた
)
ヶ
原
(
はら
)
。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
このうえはなにとぞ、もとの
甲山
(
こうざん
)
にお帰りあそばして、あわれ、
甲斐源氏再興
(
かいげんじさいこう
)
のために、
臥薪嘗胆
(
がしんしょうたん
)
いたしている
若君
(
わかぎみ
)
をはじめ、われわれどもの
盟主
(
めいしゅ
)
とおなりくださいますよう。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
一族や、家臣のともがらにしても、みなこれ、かつて
甲山
(
こうざん
)
の
強者
(
つわもの
)
であり、すくなくも
天目山
(
てんもくざん
)
以前までは、織田も徳川も何する者ぞ——と、信玄
盛時
(
せいじ
)
の自尊心はなお高かった者どもである。
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“甲山”の解説
甲山(かぶとやま)は、兵庫県西宮市西北部に位置する、古い火山の痕跡である。
(出典:Wikipedia)
甲
常用漢字
中学
部首:⽥
5画
山
常用漢字
小1
部首:⼭
3画
“甲山”で始まる語句
甲山峡水
甲山越隅