“生粉”の読み方と例文
読み方割合
なまこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いずれにしても生粉なまこ臼挽うすひきが普及し、したがって粉の貯蔵が可能になるまでは、是は相応に面倒な調理法であった。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
石の挽臼ひきうすひろく行われるまでは、麦類はかえって生粉なまこには向かず、主としては屑米くずまい・砕け米等の飯にはならぬもの、次には蕎麦そばなどが盛んに粉にはたかれていた。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
今日のいわゆるシンコ細工は、一旦米の粉を煮てから作るのだが、それでは油でも用いないと手にくっついて仕方がない。生粉なまこの水練りならば水を使うから、取扱いがずっと便利なのであった。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)