甘味おいし)” の例文
其處へ、色のいゝ甜瓜まくはうりを盛つた大きい皿を持つて、靜子が入つて來た。『餘り甘味おいししくないんですけど……。』
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
あゝ風情ふぜいとも、甘味おいしさうとも——その乗出のりだして、銀杏返ゐてふがへし影法師かげばふし一寸ちよつとしづまつたのをばうとした。
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
御覧な、誰も世話をしないから、この暑いのに綿の入った衣服きものを着ておいでだよ。私をもとのようにしておくれだったら、甘味おいし御膳ごぜんげようし、衣服も着換えさせますよ。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
『余り甘味おいしくないんですけれど……。』
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)