玉肌ぎょっき)” の例文
「世の中が古くなって、よごれたか」と聞けば「よごれました」と紈扇がんせんかろ玉肌ぎょっきを吹く。
一夜 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
稜錐塔ピラミッドの空をく所、獅身女スフィンクスの砂を抱く所、長河ちょうが鰐魚がくぎょを蔵する所、二千年の昔妖姫ようきクレオパトラの安図尼アントニイと相擁して、駝鳥だちょう翣箑しょうしょうに軽く玉肌ぎょっきを払える所、は好画題であるまた好詩料である。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)