玄猪げんちょ)” の例文
宮武粛門氏説に、讃岐国高松で玄猪げんちょの夜藁で円い二重の輪を作り、五色の幣を挿し込み、大人子供集りそれを以て町内をき廻る。
摂津の能勢のせはいわゆる厳重げんちょう玄猪げんちょ)の本場であったから、製法その他にもいろいろの古例があったことと思うが、播州の方ではこの日のためにただ餅をつき
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
玄猪げんちょなどともいうが、亥の日が猪かどうか判らないのに、京都の役人と能勢付近の誰かが話し合いをつけてそんなことをいい出したものと思うが、説明がつかないのである。
故郷七十年 (新字新仮名) / 柳田国男(著)