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猝
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にはか
ふりがな文庫
“
猝
(
にはか
)” の例文
九泉に堕つる涙まことこもりて、再び
亡魂
(
なきたま
)
をや還しぬべき。しかすがに亡き人の神気すでに散じたれば、
猝
(
にはか
)
にわれ等と
談
(
かたら
)
ひ難くや
『聊斎志異』より
(新字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
わたくしは
猝
(
にはか
)
に見て、大田の病人と蜀山人とは別人ではないかと疑つた。しかし
熟
(
つく/″\
)
おもへば同人であらう。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
〔評〕十年の
役
(
えき
)
、私學校の
徒
(
と
)
、
彈藥製造所
(
だんやくせいざうじよ
)
を
掠
(
かす
)
む。南洲時に兎を
大隈
(
おほすみ
)
山中に
逐
(
お
)
ふ。之を聞いて
猝
(
にはか
)
に
色
(
いろ
)
を
變
(
か
)
へて曰ふ、
誤
(
しま
)
つたと。
爾後
(
じご
)
肥後日向に轉戰して、神色
夷然
(
いぜん
)
たり。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
猝
漢検1級
部首:⽝
11画