“特赦”の読み方と例文
読み方割合
とくしゃ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いや、せがれよ。そう気を病むな。ひと頃は、あの事件で、わしもえらく悩んだが、待てば日和ひより、こんどの特赦とくしゃを知っているか」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これは八月二十七日にあった明治天皇の即位のために、八人のものが特赦とくしゃを受けたので、兵士とは並の兵卒である。士分取扱の沙汰さたついに無かった。
堺事件 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
やがて平和回復、人心秩序の樹立に飢えている時、大統領エリオットに特赦とくしゃされて、マルヴィ氏はふたたび入閣したが、議会の反対党は彼を忘れなかった。
戦雲を駆る女怪 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)