“牧羊者（ひつじかい）” の例文
「いいとも、いいとも。そりゃ、みんなで養ってやるがいい。牧羊者（ひつじかい）のように一軒一軒かわり番こに養ってやるがいい。」
イワンの馬鹿 (新字新仮名) ／ レオ・トルストイ(著)
爺（じい）は破（やぶ）れた帽子（ぼうし）をかぶっていました。そして西洋（せいよう）の絵（え）にある年（とし）とった牧羊者（ひつじかい）のように、白（しろ）いあごひげがのびていました。
黒い旗物語 (新字新仮名) ／ 小川未明(著)
牧羊者（ひつじかい）が羊の群（むれ）を導（みちび）いて川を渡るに、先ず小羊（こひつじ）を抱（だ）いて渡ると親羊（おやひつじ）が跟（つ）いて渡ると云う例をひいて、次郎少年の死は神が其父母生存者（せいぞんしゃ）を導（みちび）かん為の死である、と牧師は云うた。
みみずのたはこと (新字新仮名) ／ 徳冨健次郎、徳冨蘆花(著)