牢番ろうばん)” の例文
ここでは、時刻がさっぱり分らなかったけれど、牢番ろうばんらしい男がきて、鉄格子の窓から、食事をさしいれていったので、朝がきたらしいことをさとった。
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
お奉行さまが要れば牢番ろうばんも要る、米屋も桶屋おけやも、棒手振ぼてふり紙屑かみくず買いも、みんなそれぞれに必要な職だ。
足軽奉公 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
かほどの者となった後に! まだ年でも若いのだったら! ああこの老年におよんで、だれからも貴様と呼び捨てにされ、牢番ろうばんに身体をあらためられ、看守の棍棒こんぼうをくらわされ
老人は、牢番ろうばんの小竹と身体をくっつけ合っていたが、少年たちがはいってきたので、離れた。小竹さんは猿ぐつわをかまされ、手足はぐるぐるまきにされ、椅子にしばりつけられてあった。
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)