版摺はんずり)” の例文
版摺はんずりに任してもその版木をることを許されん場合には、自分が他から紹介状などをもらいわざわざ出かけて行って刷らして貰うようにして
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
版木はんぎ版摺はんずりの職人を雇うにも、またその製本の紙を買入るゝにも、すべて書林の引受けで、その高いも安いも云うがまゝにして、大本おおもとの著訳者は当合扶持あてがいぶちを授けられるとうのが年来の習慣である。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
そういう風にして三人なりあるいは六人なりの人をつかわして版を刷らせるのですが、版摺はんずりは大抵二人で一人は刷り上げたのをまとめる役目である。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
このように版木が別々にあるものですからその寺々へ版摺はんずり人をつかわして刷らせなくちゃあならん。まず紙を買い整える。その紙は紙ので拵えたのでなく草の根で拵えるのです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)