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片跛
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かたちんば
ふりがな文庫
“
片跛
(
かたちんば
)” の例文
二十五六、
大店
(
おほだな
)
の手代風ですが、餘程面くらつたものと見えて、
履物
(
はきもの
)
も
片跛
(
かたちんば
)
、着物の前もろくに合つて居りません。
銭形平次捕物控:047 どんど焼
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「アゲマキ」という貝は瀟洒な薄黄色の
殼
(
から
)
のなかに、やはり薄黄色の帽子をつけた
片跛
(
かたちんば
)
の人間そのままの姿をして滑稽にもセピア色の褌をしめた小さな而して美味な生物である。
思ひ出:抒情小曲集
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
こんな小娘が
片跛
(
かたちんば
)
の下駄を
履
(
は
)
いて、六本木から神田まで驅けて來るといふのは、容易のことではありません。
銭形平次捕物控:180 罠
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「あれは身投げなんかぢやないよ、お京さんの
乳母
(
うば
)
のお淺といふ女さ。お孃さんが危いところへ行つたと知つて、下駄を
片跛
(
かたちんば
)
に
穿
(
は
)
いて本郷丸山から飛んで來たのさ」
銭形平次捕物控:101 お秀の父
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
後ろからガラッ八、これは下駄と草履を
片跛
(
かたちんば
)
に履いて追っかけます。
銭形平次捕物控:011 南蛮秘法箋
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
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後ろからガラツ八、これは下駄と草履を
片跛
(
かたちんば
)
に穿いて追いかけます。
銭形平次捕物控:011 南蛮秘法箋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
片
常用漢字
小6
部首:⽚
4画
跛
漢検1級
部首:⾜
12画
“片”で始まる語句
片
片隅
片手
片端
片頬
片方
片時
片側
片膝
片足