片腿かたもも)” の例文
二人が海から帰つて来て、朝餉あさげの膳に向つた時、素戔嗚は苦い顔をして、鹿の片腿かたももかじりながら、彼と向ひ合つた葦原醜男に
老いたる素戔嗚尊 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
西洋人の馬車が店前てんぜんとどまって盛装した婦人が自分でハムの片腿かたももを下げている事も沢山ある。日本の貴夫人が食品屋へ入ったのは見た事がない。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)