“かたもも”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
片股66.7%
片腿33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そしてたずさえている猪の肉の片股かたももと、肉切り庖丁とを、彼らの目のまえに突き出した。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そこで運出はこびだした一枚は、胸を引いて吃驚するほどな大皿に、添えものがうずたかく、鳥の片股かたもも譬喩たとえはさもしいが、それ、支配人が指を三本の焼芋を一束ひとつかねにしたのに、ズキリと脚がついた処は
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
二人が海から帰つて来て、朝餉あさげの膳に向つた時、素戔嗚は苦い顔をして、鹿の片腿かたももかじりながら、彼と向ひ合つた葦原醜男に
老いたる素戔嗚尊 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
西洋人の馬車が店前てんぜんとどまって盛装した婦人が自分でハムの片腿かたももを下げている事も沢山ある。日本の貴夫人が食品屋へ入ったのは見た事がない。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)