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片腹
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かたはら
ふりがな文庫
“
片腹
(
かたはら
)” の例文
「ハハハハハハ、
片腹
(
かたはら
)
いたい
臆病者
(
おくびょうもの
)
のたわ
言
(
ごと
)
こそ、あわれあわれ、もう
汝
(
なんじ
)
の天命は、ここにつきているのだ、男らしく観念してしまえ」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
私は常々からそれを
片腹
(
かたはら
)
いたく感じていた。が、父が賢に対する仕打ちに対しても常に批評的な
眼
(
まなこ
)
で見、事実また、それに反対なことを言いもした。
何が私をこうさせたか:――獄中手記――
(新字新仮名)
/
金子ふみ子
(著)
「君は感心に
愚
(
ぐ
)
を主張しないからえらい。愚にして賢と心得ているほど
片腹
(
かたはら
)
痛い事はないものだ」
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
硯友社はこういう時代に起ったので、当時の政治家どもが未熟な政治的空想を
捏
(
でっ
)
ちて小説家顔するを
片腹
(
かたはら
)
痛く思って、これに反抗して化政度の新らしいレネイサンスの運動を起そうとしたのだ。
硯友社の勃興と道程:――尾崎紅葉――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
わはははは、
片腹
(
かたはら
)
いたいいいぐさを
聞
(
き
)
いちゃいられねえ。オオ! めんどうだが、桑名へのいきがけの
駄賃
(
だちん
)
にうぬらの
生首
(
なまくび
)
を
槍
(
やり
)
のとッ
尖
(
さき
)
にさしていくのも一
興
(
きょう
)
だろう。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
私はそれを
片腹
(
かたはら
)
痛いような感じをもって見た。
何が私をこうさせたか:――獄中手記――
(新字新仮名)
/
金子ふみ子
(著)
片
常用漢字
小6
部首:⽚
4画
腹
常用漢字
小6
部首:⾁
13画
“片腹”で始まる語句
片腹痛