片腹かたはら)” の例文
「ハハハハハハ、片腹かたはらいたい臆病者おくびょうもののたわごとこそ、あわれあわれ、もうなんじの天命は、ここにつきているのだ、男らしく観念してしまえ」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
私は常々からそれを片腹かたはらいたく感じていた。が、父が賢に対する仕打ちに対しても常に批評的なまなこで見、事実また、それに反対なことを言いもした。
「君は感心にを主張しないからえらい。愚にして賢と心得ているほど片腹かたはら痛い事はないものだ」
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
硯友社はこういう時代に起ったので、当時の政治家どもが未熟な政治的空想をでっちて小説家顔するを片腹かたはら痛く思って、これに反抗して化政度の新らしいレネイサンスの運動を起そうとしたのだ。
わはははは、片腹かたはらいたいいいぐさをいちゃいられねえ。オオ! めんどうだが、桑名へのいきがけの駄賃だちんにうぬらの生首なまくびやりのとッさきにさしていくのも一きょうだろう。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
私はそれを片腹かたはら痛いような感じをもって見た。