片廂かたびさし)” の例文
いしずえが動いたか、四辺あたりの地勢が露出むきだしになったためか、向う上りに、ずずんと傾き、大船を取って一そう頂に据えたるごとく、おごそかにかつ寂しく、片廂かたびさしをぐいと、山のから空へ離して、みよしの立った形して
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)