“父皇”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちち50.0%
ちちぎみ25.0%
ふおう25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「もちろん、そんな中ではいわん。あるいは、父皇ちちの御顔を見たら、それなりいえずにしもうことかもしれぬが」
いわゆる“大塔ノ宮令旨りょうじ”のげきを海からも陸からも天下に発し——隠岐の父皇ちちぎみのうばい返しまでを——画策していたのである。
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「む。御脱落は残念だが、敵にとらわれた父皇ふおうをお慕いの余り、ここを出て、みかどと運命を共にせんとの御至情かと察せられる。……そのとおり各部署の将兵に、告げわたしてよいぞ」
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)