“ちちぎみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
父君75.0%
養父君8.3%
亡父君8.3%
父皇8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いって、父君ちちぎみには会わせてもくれず、そのうえ父君をぐみの木河原へ曳き出して首斬りおッた憎いやつ。……わしはとうから、父君のあだを晴らさいでおこうかと狙っていたのだ
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ただ生木なまきくようなことをなさろうというのではなく、あなたの父上にも、朝麿様の養父君ちちぎみにも、子としての道へもどって、罪は詫び、希望のぞみは、おすがり申そうというお考えなのです
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「お養父君ちちぎみも、ご得心ですか?」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
亡父君ちちぎみのご遺言とはあるが、江夏には兄上がいるし、新野には外戚がいせき叔父しゅくふ劉玄徳りゅうげんとくがいる。もしこのかみ叔父しゅくふがお怒りの兵を挙げて、罪を問うてきたら何とするぞ」
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いわゆる“大塔ノ宮令旨りょうじ”のげきを海からも陸からも天下に発し——隠岐の父皇ちちぎみのうばい返しまでを——画策していたのである。
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)