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熨斗目麻裃
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のしめあさがみしも
ふりがな文庫
“
熨斗目麻裃
(
のしめあさがみしも
)” の例文
「なるほどね、
髭
(
ひげ
)
を
剃
(
そ
)
って髪油を付けて、
熨斗目麻裃
(
のしめあさがみしも
)
を着たところは捨てたものじゃあない、どうして三百石は安いもんだ」
主計は忙しい
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
風呂に入り、
月代
(
さかやき
)
を
剃
(
そ
)
り、髪をあげ、丸に九耀星の家紋の付いた
熨斗目麻裃
(
のしめあさがみしも
)
を着せられた、彼はなにも云わず、人形のようにされるままになっていた。
野分
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
「はい」小間使の八重は、
熨斗目麻裃
(
のしめあさがみしも
)
を取り出していた。平三郎は、ぬうと立ったまま八重の
手許
(
てもと
)
を見まもる、彼にはなぜ礼服を着てゆくかがわからない。
日本婦道記:小指
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
次に、安芸は
熨斗目麻裃
(
のしめあさがみしも
)
を着け、出陣の熨斗を取って祝ったあと、玄関の式台前でまた酒肴を出し、留守の者から供をする小姓、
徒
(
かち
)
の者たちにまで盃を与えた。
樅ノ木は残った:04 第四部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
国老就任の挨拶なので、酒井家では老臣の関
主税
(
ちから
)
が接待に出、兵部と甲斐とは
熨斗目麻裃
(
のしめあさがみしも
)
に着替えた。
樅ノ木は残った:02 第二部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
▼ もっと見る
古い
金屏風
(
きんびょうぶ
)
をまわし、
緋
(
ひ
)
の
毛氈
(
もうせん
)
を敷いて、
燭台
(
しょくだい
)
を二基。登は
熨斗目麻裃
(
のしめあさがみしも
)
、まさをは白
無垢
(
むく
)
に同じ打掛、髪は文金の高島田で、濃化粧をした顔は、人が違ったかと思われるほどおとなびてみえた。
赤ひげ診療譚:08 氷の下の芽
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
熨
漢検1級
部首:⽕
15画
斗
常用漢字
中学
部首:⽃
4画
目
常用漢字
小1
部首:⽬
5画
麻
常用漢字
中学
部首:⿇
11画
裃
漢検1級
部首:⾐
11画
“熨斗目”で始まる語句
熨斗目
熨斗目裃